ヤフーがzozo買収のなぜ「3つの理由」

ヤフー・zozo

9月12日夕方ごろに電撃的な買収報道があったということで
記者会見の模様を見ていたのですが、
「ヤフーがzozoを買収!前澤社長はzozoの代表取締役社長を辞任」
との衝撃的な会見が開かれているではないですか!

SNSや各メディアで話題を撒いてきた
前澤社長ですが、まさかの買収劇に「?」が
止まりませんでしたが、

一体何があったのか、なぜzozoは買収されたのか
ヤフーがzozoを欲しかった理由をお伝えします。

スポンサーリンク

ヤフーはzozoをなぜ買収したのか?

日本でのネット小売(eコマース)4強と言われている
Amazon、 ヤフーショッピング、 楽天、 メルカリ
この4強の中において優位性をとっていくために今回の買収を
おこなったことが大きく関係しているものと思われます。

特にアメリカではこの分野ではすでに最大手となっている Amazon を
意識したのが大きいのではないかと思われます。

その辺りも踏まえて今回のヤフーによる ZOZO の買収がなぜ行われたのかを
説明していきたいと思います。

ファッション分野の強化

今やファッションブランドとして
高い知名度を誇るzozo。
それに加えてファッションに特化して取り組んできた専門性。
これらがヤフーにもたらす相乗効果は相当大きいと思われます。

いわばユニクロや BEAMS などが自分の店舗に
店を構えてくれるようなものですからね。

最近では「アパレル各社のZOZO離れが進んでいる」
等の評判が各所で見られるようにはなっていますが、
その実、2019年度第1四半期決算は増収増益を見せており
Eコマース分野では上記の大手4強とは
また違った独特の強みを持っていた部分もヤフーはしっかりと
精査してのことだと思われます。

共通ポイント圏の強化

ヤフーには T ポイント、楽天は楽天スーパーポイント、
と言ったように 共通ポイントという武器があり
ペイペイ、楽天ペイなどのスマホ決済による20%還元などの
ユーザーの囲い込みがさらに強化できるという点も挙げられます。
( 現状Amazonにおいては独自ポイントのためこの点においては
大きなアドバンテージだと言えます)

物流・倉庫コストの抑制による送料(人件費等)の低下

そしてこの部分が今回の買収の理由において最も
大きな部分であると考えられる部分です。

ファッション(アパレル)を扱うという分野の特性上
倉庫や物流に関わる人件費及び仕事量は卸レベルや小売レベルで
膨大なコストを抱えているのが実情です。

zozoはそういった部分に対して巨額の設備投資を惜しみなく行い
競合他社の誰もがやってこなかった低コストと高い生産性を
同時に生み出した高いイノベーション力が最大の強みであり、
そういった部分を Yahoo側としては喉から手が出るほど
欲しかったのではないかと推察できます。

(いわゆる Amazon の倉庫の無人管理、
オートメーション化のような感じでしょうか。
Amazonもこういった分野に巨額の設備投資をして
アメリカトップの優位性を手に入れてます。)

またそういった設備投資を行なったことにより
これまでのアパレル業界では考えられなかった送料の
低価格化も実現することが可能となります。
(zozoの配送料は全国一律200円なのでアパレルに限って言えば
今まででは考えられないほどの低価格化を実現しているのです。)

日本の Amazon や e コマース業者が今まで誰もしてこなかった
物流への設備投資といった分野を積極的に行ってきた
zozoの強さは 誰の目にも光るものではないでしょうか。

ヤフーがzozoの株式100%ではなく50.1%取得の理由

本来完全子会社化とするなら
買収する会社の株式100%を保有するのが通例ですが、
今回は50.1%と経営権が取れる筆頭株主としての買収となりました。

結論から言うと「単純に買収資金を抑えたかったから」
という見解が多くを占めているようです。

今回の買収ではヤフーも上場企業であり ZOZO も上場企業であり
いわゆる親子上場の状態になります。

そういった状態では子会社の少数株主の利益が担保されない
といった状態が昨今目立つようになってきていることからも、
上場子会社の統制(ガバナンス)強化の取り組みが近年進められてきている気運があり、
そのせいもあってか親子上場自体が旧態依然とした風潮として取りざたされているので、
こういった点を優先して考慮するなら100%株式を取得して
完全子会社化するのがヤフー側からすれば得策だったと言えたはず。

しかしながらそうしなかったことと、
形式は買収ということになるが、zozoの前澤前社長や
SoftBank の孫会長が何度も口頭で言っているように業務提携
もしくは資本提携といった部分に配慮した部分もあったのかもしれません。

ヤフーの買収によりzozoの前澤社長の今後は?

9月12日に行われた会見によって
前澤氏は ZOZO の代表取締役社長から退くことを表明。

ZOZOの新社長には澤田宏太郎氏が新社長に就任することを
同時に会見で表明しました。

前澤前社長は「どうしても月に行きたいんです」と
強い決意をにじませ月や宇宙に関する事業、
自身が月に行くための言語の習得やトレーニングをしたいとアピールしていました。

実は会見の席でスペシャルゲストとしてソフトバンク会長の孫正義さんが招かれており、
今回の買収の経緯や彼女(おそらく剛力〇芽さんのこと)についてコメントされ
前澤氏が赤面するシーンも見られました。

おそらくですが自分の推測としては
前澤前社長の辞任の強い意志と孫さんへの打診があり、
そこから今回の買収の話が生じたのではないかと思います。
もちろんそれだけではないとは思いますが・・・

結局のところ具体的な詳細については
特にまだ決まっていないとのことでしたが、
それにしても月や宇宙というのはこれほどまでに人を魅了する存在なんですかね^^;
あのホリエモンも同様に宇宙に見せられ
今はそちら方面の事業に傾倒しているようですが、
多くの人間自体を魅了するというよりはカリスマ性を持った人物を
魅了しやすいといった性質なのかもしれませんね。

<<ヤフーがzozo買収のなぜ「3つの理由」のまとめ>>

  今回は、『ヤフーがzozo買収のなぜ「3つの理由」』についてご紹介しました。

  日本ネット通販市場では4強と称されるも

  B to B/C 市場ではやや遅れ気味の「ヤフーショッピング」、

  C to C 市場ではメルカリに追随される「ヤフオク」。

  今回のzozoの買収劇でAmazonを凌駕する礎を築くことは可能なのか。

  ヤフーとともに前澤前社長の今後も気になるところですね。

  最後までご覧いただきありがとうございました。^^

コメント